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【健康事典】《第03章ー食道・胃》体への入り口【後半】

後半では、食道に続く臓器「胃」について見ていきます!


胃は食道とも密接に関係している臓器です。


前半で食道についても解説してもります。合わせて見たい方は以下からどうぞ。


前半はこちら↓
vegi.hatenablog.com

食道と似て非なる!胃の構造


胃の入口は噴門、出口は幽門と言います。


そして、胃の上から胃底部、胃体部、幽門前庭部と呼ばれる部分に分かれています。


胃の壁は内側から粘膜層、粘膜下層、固有筋層の3層に分かれています。

3つの層


粘膜層:上皮細胞で覆われています。食道とは異なり円柱状をしており、胃酸に強く、胃酸や粘液の分泌に適した構造をしています。


粘膜下層:粘膜層の外側にあり、粘膜層と固有筋層を繋げる働きをしています。


固有筋層:胃を動かすための筋肉(平滑筋)で出来ています。こちらは食道と同様、内側に輪っか状の筋肉(輪状筋)、外側に上下に走る筋肉(縦走筋)があります。


また、固有筋層の外側は漿膜と呼ばれる膜で覆われています。


知られざる!?胃の役割


噴門部にある下部食道括約筋が広がると、胃へ食べ物が入ってきます。


食べ物は胃底部で、一時保管され、蠕動運動によってすりつぶされます。


また、胃酸や消化酵素によりかゆ状になるまで分解されます。


胃粘膜には3種類の内皮細胞があり、それぞれに役割が異なります。

3大!胃の働く細胞たち!


・壁細胞:胃酸を分泌し、食べ物を溶かしたり、食べ物と共に入ってきた

雑菌を殺菌する。


・主細胞:ペプシノーゲンという消化酵素を分泌し、タンパク質を

消化(分解)する。

・副細胞:ムチンと呼ばれる粘液を分泌し、胃酸や消化酵素から胃粘膜を保護する。


胃では、主にこれら三種類の細胞によって、食べ物の消化が行われています。


他にも、胃酸の分泌を促すホルモン「ガストリン」を分泌するG細胞や、胃酸の分泌を抑えたり膵液の分泌を促して胃酸を中和する「セクレチン」を分泌するS細胞が幽門前庭部に存在しています。


そして、かゆ状になった食べ物は、少しずつ幽門部、十二指腸へと送られていきます。


でんぷん性のものは早く、肉は比較的ゆっくり、脂肪性のものは最もゆっくり通過します。


十二指腸、小腸では主に栄養素など身体に必要な物質の吸収が行われます。


次章では腸の構造や働きについて見ていきます。

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