皆さんこんにちは。vegiです。
世界で猛威を振るう新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)。
様々な感染対策がとられ、治療法が開発されていますが、未だにとどまるところを知りません。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
コロナウイルスに打ち勝つためにも、まずは「敵」について知ることから始めましょう!
今回は、ウイルスとはそもそもどんなものなのか?
その構造について一緒に見ていきましょう。
ウイルスってどんな形をしているの?
ゲノム
中心にはウイルスの設計図となるヒモ状の物質があり、「ゲノム」と呼ばれます。
ゲノムは大まかに分けて三種類の形があります。
(細かく分ければ七種類あります)
プラス鎖RNA :ゲノムから直接ウイルスの原料となるタンパク質を作り出せる。
ウイルス自身でゲノム自体を複製する事ができる。
例)コロナウイルス、風疹ウイルス、日本脳炎ウイルス、
デング熱ウイルス、C型肝炎ウイルス、ノロウイルス
マイナス鎖RNA:ゲノムを基にプラス鎖RNAをつくり、さらにそれを基に
ウイルスタンパク質を作る。ウイルス自身でゲノム自体を
複製する事ができる。
例)麻疹ウイルス、ムンプスウイルス、RSウイルス
エボラウイルス、インフルエンザウイルス
二本鎖DNA :感染先の生物(=宿主)の合成システムを利用して、ゲノムから
RNAを作り、それを基にウイルスタンパク質を作る。
ゲノムの複製にも宿主の複製システムを利用する。
例)アデノウイルス、パピローマウイルス、ヘルペスウイルス、
天然痘ウイルス、EBウイルス
カプシド
ゲノムは実はとても繊細で、少しの刺激や反応で壊れてしまいます。
ウイルスは刺激からゲノムを守るため、カプシドと呼ばれるタンパク質の殻で覆っています。
ゲノム全体を覆っているものや、ゲノムとカプシドのタンパク質が結合した状態(ヌクレオカプシド)で存在しているものなど、ウイルスによってその構造は違います。