べじぶろぐ 〜健康への道しるべ〜

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#0003 新型コロナウイルスとは?

皆さんこんにちは。vegiです。


世界で猛威を振るう新型コロナウイルスSARS-CoV-2)。


様々な感染対策がとられ、治療法が開発されていますが、未だにとどまるところを知りません。


「敵を知り己を知れば百戦危うからず」


コロナウイルスに打ち勝つためにも、まずは「敵」について知ることから始めましょう!


今回は、ウイルスとはそもそもどんなものなのか?


その構造について一緒に見ていきましょう。

ウイルスってどんな形をしているの?


ゲノム


中心にはウイルスの設計図となるヒモ状の物質があり、「ゲノム」と呼ばれます。


ゲノムは大まかに分けて三種類の形があります。
(細かく分ければ七種類あります)



プラス鎖RNA :ゲノムから直接ウイルスの原料となるタンパク質を作り出せる。
ウイルス自身でゲノム自体を複製する事ができる。

例)コロナウイルス、風疹ウイルス、日本脳炎ウイルス、
デング熱ウイルス、C型肝炎ウイルスノロウイルス


マイナス鎖RNA:ゲノムを基にプラス鎖RNAをつくり、さらにそれを基に
ウイルスタンパク質を作る。ウイルス自身でゲノム自体を
複製する事ができる。

例)麻疹ウイルス、ムンプスウイルス、RSウイルス
エボラウイルス、インフルエンザウイルス


二本鎖DNA :感染先の生物(=宿主)の合成システムを利用して、ゲノムから
RNAを作り、それを基にウイルスタンパク質を作る。
ゲノムの複製にも宿主の複製システムを利用する。

例)アデノウイルス、パピローマウイルス、ヘルペスウイルス、
天然痘ウイルス、EBウイルス


他にも、二本鎖RNA、逆転写RNA、一本鎖DNAなどがあります(今回は割愛します)。

カプシド


ゲノムは実はとても繊細で、少しの刺激や反応で壊れてしまいます。


ウイルスは刺激からゲノムを守るため、カプシドと呼ばれるタンパク質の殻で覆っています。


ゲノム全体を覆っているものや、ゲノムとカプシドのタンパク質が結合した状態(ヌクレオカプシド)で存在しているものなど、ウイルスによってその構造は違います。


エンベロープ


ウイルスの1番外側にある脂質(油)からなる二重の膜で、感染するときに、宿主の細胞の膜と融合する事でウイルスを送り込む役割をしています。


また、エンベロープに突き刺さる形で、スパイクタンパク質と呼ばれる突起がたくさんあり、この部分が宿主と結合する事でウイルスが感染します。


このようにエンベロープはウイルスの感染に重要な役割を担っています。


しかし、消毒液や界面活性剤に弱いという特徴も持っています。


消毒液や界面活性剤でエンベロープが破壊されると、ウイルスは感染力を失います。

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